やなぎ堂薬局かわら版   NO1 花粉症

花粉症のシーズンがやって来ました。くしゃみ、鼻水、鼻づまり、眼のかゆみなどひとに
よって症状は色々異なりますが、予防策や漢方薬などで今シーズンも乗り切りましょう。
今年の花粉量は昨年より少ないようです。猛暑の翌年は花粉症が多くなると言われます
が、昨年の夏は全国的に気温が低かったからです。しかし、今まで花粉症になった事が
ない人も急になったりするので注意してください。

花粉症が起こる仕組み
スギやイネ科の植物の花粉などのアレルゲンによって鼻粘膜に炎症を起こします。
その時、鼻粘膜にある肥満細胞では、次のような反応が起こっています。
 
@IgE抗体が作られる・・・・体内に抗原(アレルゲン)が侵入すると特異的IgE抗体
               作られ肥満細胞にある受容体と結合します。

A抗原とIgE抗体が結合する・・・再び同じ抗原が侵入すると、肥満細胞表面にある
                            IgE抗体とその抗原が結合し、刺激が肥満細胞に
      伝わります。

Bヒスタミンなどが放出される・・肥満細胞からヒスタミンやロイコトリエン(※注1)
                  などの化学物質が放出される。
↓↓

くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目の痒みなどの症状発生します


(※注1) 放出されたヒスタミン⇒鼻粘膜に分布している三叉神経(知覚神経)の末端を刺激



  それが脳へと伝えられ鼻腺を刺激



ヒスタミンやロイコトリエン⇒鼻の中の血管壁を刺激して血管を収縮させる。

     鼻粘膜の血行が悪くなってうっ血を起こす。


生活の注意点

花粉情報(テレビや新聞など)を見て、飛散量が多いときは外出を控えましょう。

        飛散量が多い条件・・・時間帯ではお昼の12時から15時頃又は夕方6時以降が
                      多いようです。
                     ・天候でいうと晴れで、強い風が吹いている日や、雨の降った
                      翌日の晴れた日が多いようです。

外出するときは、マスクやメガネなどで花粉の侵入を防ぎましょう。

帰宅した時は、うがいや洗顔をかかさずに。

漢方処方
 小青竜湯
(ショウセイリュウトウ)

(第2類医薬品)
くしゃみ、水様性の鼻水、咳が出る人、眼の痒みの
ある人
葛根湯加川キュウ辛夷
(カッコントウカセンキュウシンイ)

(第2類医薬品)
胃腸の丈夫な人で、鼻づまり、頭痛、頭重、肩こり
のある人。(胃腸の弱い人は食後に服用
辛夷清肺湯
(シンイセイハイトウ)

(第2類医薬品)
鼻づまりの強い人、濃い鼻汁が見られる人
麦門冬湯
(バクモンドウトウ)

(第2類医薬品)
咽喉がイガイガする人、鼻水は少ないが、くしゃみ
が出る人。
.
麻黄附子細辛湯
(マオウブシサイシントウ)

(第2類医薬品)
手足の冷えがあり、体力が無く、食欲も無い人 で
頭痛、咳、水様性の鼻水がある人
苓甘姜味辛夏仁湯
(リョウカンキョウミシンゲニントウ)

(第2類医薬品)
胃腸が弱く、冷え性の人で、咳、痰、水様性の鼻水
がある人。

◎以上がよく使われる漢方処方で  煎じ薬1日分 約200円+税〜350円+税です。
                      粉末1日分 約180円+税〜300円+税です。

薬草
重薬
(ジュウヤク)
(生薬名 ドクダミ)
(第3類医薬品)
・生の葉を洗ってから鼻に詰めたり、乾燥葉約15gを
水600cc〜800tに入れ、20分程煎じお茶がわり
に服用します。
全草500g 1,575円
箱5gX24パック 530円
粉末500g 2,100円
オナモミ
(生薬名 蒼茸子)
(ソウジシ)
・新陳代謝えお活発にする働きや鎮痛作用が
あります
そのため鼻水、鼻づまりからくる頭痛を
軽くします。

その人によって症状や体質は異なります。
あなたに合わせたオーダーメイドの漢方処方を調合します。
ぜひ一度やなぎ堂薬局にご相談ください。